うかいファミリークリニック

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下肢静脈瘤日帰り手術

当院では、日帰り手術が可能な下肢静脈瘤治療を行っています。

静脈と下肢静脈瘤について

静脈動脈の説明図 人の体には血液が流れる管(血管)があり、この血管には赤い動脈青い静脈の2種類があります。
動脈は、心臓から送り出された血液を体のすみずみまで流す働きがあります。
静脈は、動脈によって臓器に送り込まれた血液を心臓に戻す働きがあります。人間は立って暮らしているので、特に足の静脈では重力に逆らって血液を下から上へと送るという特別な働きがあります。この働きがうまく作用しないと足に血液がたまり、「下肢静脈瘤」の症状を引き起こします。 

足の血液を心臓に戻す「静脈還流」のメカニズムとは

静脈還流の説明図

足の静脈の血液は重力に逆らって下から上に心臓にむかって流れます。この血液の流れを「静脈還流(じょうみゃくかんりゅう)」と呼びます。
体内には、静脈還流をスムーズに行うためにいくつかの重要な働きがあります。

足ではふくらはぎの筋肉によるポンプ作用静脈弁が重要な働きをしています。

  • 1.呼吸による血液の吸引
  • 2.流入する動脈の血液による押し上げ
  • 3.筋肉の収縮によるポンプ作用
  • 4.静脈弁

下肢静脈瘤の発生 静脈弁が壊れると下肢静脈瘤を引き起こす。

静脈瘤の説明図静脈弁は、立っている時に血液が足の方に戻ってしまうのを防いでいます。この弁が壊れると、血液が逆流してその下にある静脈に血液がたまってしまいます。 血液がたまった状態が毎日毎日、何年も続くと徐々に静脈の壁がひき伸ばされて太くなります。さらに太くなると静脈は皮膚の表面に浮き出て、ボコボコした状態やヘビのようにグネグネと曲がりくねった状態になります。このような静脈の状態が「下肢静脈瘤」です。

下肢静脈瘤が悪化すると

静脈瘤の説明図 下肢静脈瘤は命にかかわる病気ではありませんが、放置しておいて自然に改善することはなく、時間の経過とともに徐々に悪化していきます。
重症化すると湿疹や脂肪皮膚硬化症などの「うっ滞性皮膚炎」を合併します。さらに悪化すると「潰瘍」になってしまいます。

下肢静脈瘤の治療法

手術や薬を用いない「保存的治療」

弾性ストッキング弾性ストッキングは、足を締めつけて、ふくらはぎの筋ポンプ作用を助けることによって静脈還流をうながし、足に血液がたまるのを防ぎます。

静脈に薬を注射して固める「硬化療法」

硬化療法は、下肢の静脈瘤に薬を注射して固めてしまう治療です。固めた血管が硬くなることから硬化療法と言われています。硬化療法は軽症の下肢静脈瘤には有用性の高い治療法ですが、進行した静脈瘤には治療効果が期待できない場合もあります。

血管の内側から焼いてふさぐ「血管内治療」

高周波アブレーションカテーテル当院では、保険適応で日帰り手術が可能な高周波アブレーションカテーテルによる下肢静脈瘤治療を第一選択としています。この治療は静脈を焼いてふさいでしまう治療です。病気になった静脈の中に細い管(カテーテル)を入れ、その管から熱を出して静脈を焼いてしまいます。焼いた静脈は焼肉のように固く縮んでしまい、治療後半年くらいで吸収されてなくなってしまいます。従来の血管をしばる「高位結紮術(こういけっさつじゅつ)」や血管を引き抜く「ストリッピング手術」よりも、体の負担が少なく、手術時間もずいぶん短く治療が行えます。

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